イラストPHOTO ILLUSTRATION BY ANDREA D’AQUINO FOR THE WALL STREET JOURNAL, GETTY IMAGES (3)

 パートタイム勤務が爆発的に増えている。

 米労働省によると、パートタイムで働く米国人の数は12月と1月の2カ月間で120万人増加した。その大半にあたる85万7000人は自らの意思でパートタイムを選んでおり、フルタイムの職が見つからないことや労働時間を短縮されたことが理由ではない。

 米国で自発的にパートタイム勤務する人の総数は1月時点で約2210万人。パートタイム勤務ではあるが可能ならフルタイム勤務を望む人(約410万人)の約6倍に達する。この割合は過去20年間で最も高い。新型コロナウイルス流行が始まった直後、米国人が大量に職を失い、フルタイムの仕事を見つけられなかったり、労働時間が短縮されたりしていた頃は、両者の数字がほぼ並び、コロナ前の20年間は3対1から5対1の割合で推移していた。