3~4月は、異動や転勤、子どもの進学などで、自分や家族を取り巻く環境が大きく変わる時期。周辺環境の変化に合わせて、身の回りのモノもスッキリと片づけたいものです。このタイミングで、日々なんとなく家に溜め込んでしまいがちな「紙」の整理にチャレンジしてみてはいかがですか?
本稿では、「救世主のような本」「リアルに人生変わった」と読者から絶賛の声が寄せられている、片づけアドバイザー・石阪京子さんの最新刊『人生が変わる 紙片づけ!』の内容をベースに、「お金が貯まらない家」に共通する“たった1つの特徴”を解説します。(構成/根本隼)

【1000軒以上を見て分かった】「お金が貯まらない家」に共通する“たった1つの特徴”Photo:Adobe Stock

保険の二重加入や控除のやり忘れが起きる

 紙が片づいていないせいで、損をした方をこれまでたくさん見てきました。ある方は、保険に入ったきり、ずっと見直さずにいたら、なぜか火災保険に二重で入っていました

 でも、本来、火災保険は一家に1つ。だから、火事になっても2か所からはもらえません。幸い、火事になることはありませんでしたが、もらえないもののためにお金を払い続けていたなんて大損です。

 また、よくあるのは控除のやり忘れです。控除の紙がどこかに行ってしまって申請できない、そもそもそんなことを忘れていた、という方は多いです。

「お金が貯まらない家」の特徴=紙の管理がずさん

 大事な紙を管理できていないのは、お金がぽたぽたと漏れていっているようなもの。紙をしまいこんで内容を把握せず、お金を失っているのです。

 だからこそ、紙片づけが大事。紙の片づけが完結していなければ、「なんか、自分は損しているのではないか」という気持ちを持ってしまいがちです。

 格安スマホにしたほうがお得なのではないか? こんなにたくさんの保険プランに加入する必要はあるのだろうか? 住宅ローンは乗り換えたほうが安いのではないか?

 そういうことが気になってはいるものの、時間がないし、保険証券や住宅ローンの紙を引っ張り出してくるのも面倒だから、ついつい先延ばしになってしまいます。

紙が整理できていると「お得な情報」にすぐ乗れる

 でも、紙片づけをすると、お得な情報にパッと飛び乗れるようになります。なぜなら、何がどこにあるかがわかり、必要な時には、5秒で取り出せるから。

 私の場合は、auからソフトバンクに乗り換えた時に、家族全員で38万円が返ってきました。当時はキャッシュバックキャンペーンというものがあり、ちょうど、ケータイ屋さんにポスターが貼られていたんです。だから、それを見てすぐに、公共料金の請求書などの必要書類を持ってお店へ行きました。

 大事な紙を5秒で取り出せるようになっていると、フットワークも軽くなるんです。だから、お得な情報にパッと乗れる。

 このように、紙片づけは、お金の管理に直結しているのです。「お金を貯めたい人は、まずは紙を片づけよう」という感じです。

(本稿は、『人生が変わる 紙片づけ!』の一部を抜粋・編集したものです)