リモートによるミーティング、そして在宅勤務もすっかり定着した昨今では、座ったまま一日を終えてしまうようなことも珍しくはないはず。そんな生活を続ける中、腰の痛みを覚えるようなことが増えたという人も少なくないでしょう。
昨今では、腰痛のひとつの原因として「同じ姿勢で過ごすことで、股関節や周囲の筋肉の柔軟性が低下するから」との声が多く聞かれるようになりました。これは柔軟性の低下で股関節の動きに制限されることで、身体を前後に反らす際に腰や背中に負担がかかることによるストレスの過剰蓄積によるもの。つまり、他の機能を補う形で動作する「代償動作」を続けているうちに、思わぬきっかけで腰痛が起こりやすくなると推測できます。
よって、この股関節の柔軟性をケアするためには、股関節をほぐす必要が発生するわけです。日常の運動からも、ほぐすことを期待することもできます。ですが、デスクからキッチンまで歩く程度の運動ではどうでしょう?およそ200個もの関節の中でいちばん大きく、体重を支える「荷重関節」の要を担う股関節です。それをほぐすには、決して十分な運動とは言えないようです。個人差はあるかと思いますが、使用頻度に関しても、おそらく肩関節に次いで2番目に使用頻度が高いことも想像できるのですから…。