股関節の柔軟性を高める「内転筋ストレッチ」4選、効果的な姿勢と回数は?Men's Health US

 股関節の柔軟性に自信がないという人は、内転筋(太ももの内側・骨盤や股関節とつながる筋肉)のストレッチの効果をまだご存知ないだけかもしれません。臀部(お尻)や腰回りの構造とその安定性には、鼠径部(そけいぶ)周りの筋肉が、かなり重要な役割を果たしているのです。

鼠径部(そけいぶ)とは?その構造

 鼠径部(そけいぶ)とは、脚の付け根の少しくぼんだ線より上にある三角状の部分を指します。恥骨の左右の外側にあり、股関節の前方部にあたるのが鼠径部です。そして、下半身のリンパが集合する鼠径(そけい)節があります。

 この鼠径部周りの筋肉と言えば、内転筋、大腿四頭筋などさまざまですが、いずれもスクワットからスプリントまで、あらゆる局面で重要な役割を担うものです。今回は米国理学療法クリニック「ビスポーク・トリートメント」の理学療法士であるフィリップ・タム氏(PT, DPT)を講師に迎え、しなやかな鼠径部を獲得するために役立つ4種類のストレッチをご紹介します。