採用活動における
諜報活動との共通点
来年春に卒業する大学生などの就職活動が3月1日から本格的に始まった。
就職活動に挑む学生たちは、ソワソワした長い期間を終わらせようと、最後の仕上げにかかるところだろう。
採用側では、来てほしい人材が集まらない、もしくは、想定された人員を確保するために、自社が必要としている人材ではないのに受け入れざるを得なかったなど、悩みは尽きない。また、内定を出したところで、内定者がなかなか入社を決めず、翻弄(ほんろう)されればストレスのかかる日々が続くだろうし、入社後すぐに辞めてしまうなどの苦労も想定される。
一方、応募側では、第一志望ではない、いわゆる「滑り止め企業」から内定が出たり、当初希望の企業から内定が出ても、入社後の不安が解消されるような明確な答えが企業から出ず「ここでよかったのかな」と不安な日々が続くかもしれない。
ここで重要なのは、採用側と応募側の完全な合意だ。つまり、両者がWin-Winになって初めて成功となる。
互いの要求事項は明確で、次の通りだ。