新築戸建の工事におけるトラブルはどうすれば避けることができるのか。現場で確認すべき6つのポイントとは?新築戸建の工事におけるトラブルはどうすれば避けることができるのか。現場で確認すべき6つのポイントとは?(写真はイメージです) Photo:PIXTA

新築工事において高まる
第三者検査のニーズ

 施主として家づくりのプランを練り、ハウスメーカーや工務店との契約も結んだ。次はいよいよ、新築一戸建て建築に向けた工事がスタートする――。着工前のこの時期は、家づくりにおいて胸躍る時期のひとつと言えるだろう。

 一方で工事が進み、家が完成に近づけば近づくほど内部の状態は見えにくくなる。「工事に手抜きはないか」「施工ミスなどトラブルがあったらどうしよう」と不安になるのもこの時期だ。住宅診断のプロとして第三者検査(ホームインスペクション)を担う当社にも、多くの相談が寄せられる。

 図1は、2021~2022年に当社の新築工事チェックへの依頼があった108人の方に実施したヒアリング調査をまとめたものである。この結果を見ると、そもそも第三者検査の必要性を感じていた方が5割近くと最も多い。工事を手がける工務店や施工会社ではない「第三者」が検査する意義が浸透しつつある結果としても興味深い。