銀行持ち株会社SVBファイナンシャル・グループ傘下のシリコンバレー銀行が経営破綻した。投資家とアナリストは銀行業界における危機の連鎖を懸念し、他の金融機関にも厳しい目を光らせている。  ベンチャーキャピタル(VC)やVC出資のスタートアップへの融資を手掛けるSVB傘下のシリコンバレー銀行の危機を受け、他の金融機関にも同様の問題が飛び火するとの懸念から、米株式市場では銀行株に連想売りが広がった。  SVBが抱える問題の発端は、コロナ禍で流れ込んだ大量のマネーだ。SVBはその資金を元手に米長期債を購入したが、金利上昇に伴い債券価格が下落した。