2016年の発売以降、今でも多くの人に読まれ続けている『ありがとうの奇跡』。本書は、小林正観さんの40年間に及ぶ研究のなかで、いちばん伝えたかったことをまとめた「ベスト・メッセージ集」だ。あらゆる悩みを解決する「ありがとう」の秘訣が1冊にまとめられていて、読者からの大きな反響を呼んでいる。この連載では、本書のエッセンスの一部をお伝えしていく。

ありがとうの奇跡Photo: Adobe Stock

自分の「命」を、誰かに「使」ってもらうことが「使命」

 テレビ番組のアンケートで、街行く人たちに、次のような問いかけをしていました。

「今、経済的に働く必要がなかったら、あなたはどういう日々を送りたいですか? 何をしたいですか?」

 その結果、「別荘暮らしをしたい」「世界一周をしたい」「趣味の世界でものをつくっていたい」といった答えが並びました。

 では、私が同じ質問をされたら、どう答えると思いますか?

「経済的なことは考えずに好きなことをしてもいい」と言われても、今のままの生活を続けるでしょう。

 それが、一番楽しいからです。

 私自身は、あくまでも「素材」であって、自分で自分の人生をどうにかしようとは思いません。

 自分の方向性や意思というものはありません。自分の「命」を誰かに「使」ってもらうことが「使命」であり、それがすなわち「喜ばれる」ということです。

「自分でものを考えて、自分で自分の意思を組み立てて、自分で自分の人生をこういうふうにするぞ」と思った瞬間に、「悩み・苦しみ・苦悩・煩悩」がはじまります。

「自分の思い」は必要ありません。「私」を使ってくれる人がいたら、「使ってくれてありがとう」と感謝して、使われていればいいだけです。

人間の価値は、人との関わりの中で生まれてくるもの

「じゃあ、5年後はどうですか」「10年後はどうですか」と聞かれても、同じ生活を送っていることでしょう。ずっと「使われているだけ」だと思います。

「自分が努力しても仕事が空回りする」「どんなに頑張っても仕事がうまくいかない」としたら、その理由は、「自分の力を過信しているから」かもしれません。

 自分ひとりの力で生きるのではなくて、「ヒト」の「間」で生きるから、「人間」となるのです。

「人間の価値は、人との関わりの中で生まれてくるもの」です。

「頼まれごとをする」のが人生です。「頼まれごとをする」のが、「喜ばれる」ということです。

 だから、頼まれごとがきたときに、「これが好きだ」とか「嫌いだ」と選り好みせず、「わかりました」と言って引き受ければいいだけです。

 私には、「土曜・日曜」という概念はありません。「7日間に1日安息日をもうけ、それを休日とせよ」という「モーゼの十戒」の教えに反しています(笑)。

 でも、私の立場で言わせていただくと、私は毎日が休日です。私は、毎日好きなことをやっているのですから、365日が休日のようなものです。

 休日に、いつもより早起きをしてゴルフをする人がいます。仕事+日常生活で使っているカロリーが「1日2500キロカロリー」だとすると、ゴルフで使うカロリーは、「3000キロカロリー」くらいでしょうか。

 ゴルフをすると、仕事をしているときよりもカロリーを消費しているはずなのに、「楽しい1日だった」「ゆっくりと休息できた」と思うのは、どうしてでしょうか。

 結局は「気持ちの問題」だということです。仕事だと思って嫌々やっていると、2500キロカロリーを使っただけで疲れますが、遊びだと思ってやっていると、3000キロカロリーを使っても、全然疲れない。

 だとしたら、毎日、遊びだと思って楽しいことをやっていればいい。

 物事が「楽しい」とか「つまらない」と決めるのは自分自身です。

 何事でも、「自分が楽しい」と思ったら楽しいことになり、「自分がつまらない」と思えばつまらないことになるのです。