15年に武蔵ワイナリーを立ち上げ、17年に小川町がワイン特区で後押し、19年に建屋が完成した。微生物に良い環境と地産地消を考え、埼玉県の木や石を使い、壁は漆喰と稲わらの土壁に。太陽光発電を導入して電力を賄い、フォークリフトも電動だ。商品のラベル紙は小川和紙を使う。町を盛り上げようと、駅前にレンタカー業、とんかつの「武蔵とんナリー」、古民家で直営店も運営する。ブドウ畑は5ヘクタールに増え、ワイナリーで起業したい研修生も受け入れ指導を行う。超多忙の有造さんだが、夢は「有機ワイナリーを増やし、小川町含む比企地域を有機ワインの里に!」。百年後も必要とされる存在を目指す。

新日本酒紀行「饗之光」饗之光 純米生酛造り 無濾過原酒
●武蔵ワイナリー・埼玉県比企郡小川町高谷104-1●代表銘柄:饗之光 純米大吟醸 生酛造り 無濾過生原酒、同 槽汲み、同活性にごり原酒、同 袋吊り●杜氏:福島有造●主要な米の品種:イセヒカリ
新日本酒紀行「饗之光」武蔵ワイナリーは売店も併設 Photo by Y.Y.
新日本酒紀行「饗之光」福島有造さんと妻の陽子さんと息子 Photo by Y.Y.