20年以上多くの読者に選ばれ続けてきた大学案内『大学図鑑!2024』が今年もパワーアップして発売された。現役生・OB・OGら5000人超のナマの声によってつくられた本書は他の大学選びのひとつの手段として選ばれている。本記事では最新版である『大学図鑑!2024』の出版を記念して、内容の一部を抜粋し再編集してお届けする。
大学「グローバル化」の最新事情
今の大学生の親世代が大学生だった80年代から90年代にかけて、「国際的」であることは時代の先端をいっていた。
そのイメージの強い上智大学の法学部国際関係法学科や外国語学部英語学科、青学の国際政治経済学部などは、早慶の看板学部を上回るほど難関だった。国立の東京外大も最難関大学であった。
それが今日、いずこの大学にも「国際系」の学部が設置され、グローバル化に力を入れてきたことにより、相対的に上智や東京外大の存在価値が落ちてきている。
国際的な大学として小粒ながら根強い人気のあったICUも、同じような少人数制のリベラルアーツが他大でも学べることや、学費が少し高いことなどから若干、存在感は下降気味といえそうだ。