20年以上多くの読者に選ばれ続けてきた大学案内大学図鑑!』が今年もパワーアップして発売された。現役生・OB・OGら5000人超のナマの声によってつくられた本書は他の大学選びのひとつの手段として選ばれている。本記事では最新版である『大学図鑑!2024』の出版を記念して、内容の一部を抜粋し再編集してお届けする。

シェアハウスPhoto: Adobe Stock

大学は自宅通い?一人暮らし?

 全国に名の知れた大学でも、自宅通いの学生が増えている。親元を離れてアパート暮らしや寮生活など一人暮らしをする学生が減る傾向にあるのだ。

 その第一の理由は、やはりお金の問題だ。この国は長らくデフレ社会だというけれど、大学で学費を下げているところはほとんどない(もともと高すぎた私立の医学部の一部が下げたくらい)。

 家賃や光熱費など住関係の費用も、かつてに比べたら上がっている。下記の数字はあくまでも参考値だが、自宅通いと一人暮らしでは、4年間で必要な生活費が3倍以上違う。

お金の違い

 でも、一人暮らしで得られる自由や、衣食住を自分で管理する大切さを思い知ること、通学時間の短縮で得られる余裕など、実家を出るメリットもたくさんある。

 寮生になれば、出身地の違う人たちとの深い交流で、日本や世界の広さを実感できるだろう。

 だから、『大学図鑑!』は、一貫して一人暮らし生を応援している。寮はどんどん利用すべきだし、安アパートやシェアハウスでもいいのだ。生活費の節約方法を考えながら、親離れの可能性を検討してほしい。

まとめ

経済的に可能なら親元から巣立つべし