真言宗の尼僧である悟東あすかさんが、ご神仏の力を借りて幸運に生きる方法を綴った『神さま仏さまがこっそり教えてくれたこと』で紹介されている実際のエピソードには、ご神仏が関わったとしか思えない信じがたいものも多く、「神さま仏さまなんて、いるわけない!」と思い込んでいる人でもいつしか、「神さま、仏さまに祈ってみよう!」という気にさせてしまいます。

【28日は不動明王さまのご縁日】逃げられそうになかった悪縁から突然、逃げることができた後に見つけた意外な物Photo: Adobe Stock

ブラック企業から
逃げられない!

【28日は不動明王さまのご縁日】逃げられそうになかった悪縁から突然、逃げることができた後に見つけた意外な物悟東あすか(ごとう・あすか)
高野山真言宗尼僧であり、漫画家。幼い頃から「見えないもの」の存在を感じ、それに悩まされることもあったが、得度した時にお大師さまに願うことで、以後は祈る時にだけ感じられるようになり、現在に至る。尼僧としては、1984年、高野山別格本山西禅院徒弟として得度。受明灌頂授了。2006年、高野山大学加行道場大菩提院にて加行成満。同年伝法灌頂授了。2007~2009年、高野山大学にて中院流一流伝授授了。漫画家としては、1989年に集英社少年ジャンプ第30回赤塚賞準入選。同年週刊少年ジャンプ夏期増刊号にてデビュー。<撮影:松島和彦>

 あなたの両親や祖父母、ご先祖さまの中には、必ず信心深い方がいたはずです。その方が過去につないだご縁が子孫も守ってくれています。

 知人のAさんは、勤めていたいわゆるブラック企業を辞めたいと願っていました。
 しかし、これまでの例からすると、たとえ辞めたとしても、自宅まで追いかけてきて嫌がらせをされるのは必至だったので、辞める勇気がもてなかったそうです。

「悪縁を切る」
お不動様に祈ると…

 でも、もう我慢の限界だと、Aさんは私に電話をかけてこられました。
「とにかく逃げたいんです」というAさんに、私は「お不動さまに祈ってみて」と伝え、私自身も家のお不動さまにお祈りしました。

 お不動さまは、強い気持ちをもって悪縁を切る際に強い手助けをくださるからです。

 すると、その後すぐに事態は好転しました。
 Aさんの状況がさまざま整い、会社を辞めて自宅を引き払い、遠方へ逃げることができたのです。

母からもらった
お守りのおかげ?

 引っ越し準備のさなかに、Aさんがふと冷蔵庫の上を見たところ、お不動さまのお守りの剣があったとのことでした。
 以前、母親からもらっていたのをすっかり忘れていたそうですが、「この剣が守ってくれたんだ」と感激していました。

 まさに母親のつないだお不動さまとのご縁のおかげもあって、Aさんは守られたのでしょう。

(※本校は、悟東あすか著『神さま仏さまがこっそり教えてくれたこと』から再構成したものです)