職場の嫌な人から自分を守る言葉の護身術写真はイメージです Photo:PIXTA

どの職場にも、必ずといっていいほど「嫌な人」はいる。嫌味な上司、理屈っぽい反抗的な後輩、陰口をいう同僚――。弁護士の後藤千絵氏の著書『職場の嫌な人から自分を守る言葉の護身術』からの一部抜粋で、どんな職場にもいる、7つのタイプの「嫌な人」を紹介。それぞれへの対応策をレクチャーしていく。

「自己中」タイプは
モラハラの典型

 前回は、「職場の嫌な人」7つのタイプのうちの1番目、「自己正当化」する人への対処法を紹介しました。今回紹介する2番目のタイプは、「自己中」タイプです。

「自分の思い通りにしたい」という「自己中」タイプは、モラハラの典型例です。

 このタイプの人は、とにかく自分の意見を一方的に押しつけてきます。

 いかにも圧の強い「強情タイプ」もいれば、表面的には人当たりのよさそうな「ソフトタイプ」もいます。

「強情タイプ」は、「私が正しい」「俺の言う通りにしていれば間違いない」などと言って、とにかく自分の意見や主張を曲げません。

 一方、「ソフトタイプ」は、「私も同感です」「ご意見の通りだと思います」などと、いったんは理解や譲歩する姿勢を見せるものの、他人の意見をのらりくらりとかわして、最終的には「でも……」と自分の意見を押し通します。

 両者に共通するのは、超がつくほど「頑固」なこと。それも、いい意味での頑固ではなく、「自分の意見を周囲に押しつけようとする」から、やっかいなのです。