不安や悩みをノートに書き出して、鬱々とした気持ちや頭の混乱をスッキリ整理する――。こうした手法はこれまでジャーナリング、モーニングページ、バレットジャーナル、ブレインダンプ……などとして数多く紹介されてきました。
でも、正しいやり方がわからない、書く時間が取れない、続かないといった声もよく耳にします。そこで、『書く瞑想――1日15分、紙に書き出すと頭と心が整理される』の著者で、5万人以上を変えた習慣化のプロ・古川武士氏が、読者から寄せられた悩みや疑問にお答えしながら、「書く瞑想」のコツについてご紹介していきます。
何をやっても続きません。習慣化が苦手です。どうすれば続きますか?
[質問]
習慣化のプロに質問です。何をやっても続かない自分がどうすれば継続できるようになりますか? ダイエットも運動も英語の勉強も、何をやっても三日坊主になります。
習慣にするには、まず「自分のパターン」を知ること
[回答]
私が『書く瞑想』という本を書いた最大の理由は、自分の最高のリズムで生きること。そのためには、何を習慣化していくかを見つけることにあります。
それは現実を見ること、観察することでしか見つからず、さらにチューニングを重ねることで掴んでいくものです。
・放電日記(気持ちを下げた出来事を書き出す)
・充電日記(気持ちを上げた出来事を書き出す)
を日々書くことで、何が自分のエネルギーを奪っているのかを知り、行動パターンを知り、それを分析していきます。
自分の「ダメなパターン」から習慣をコントロールする
自分の中には大体3つぐらいの共通パターンがあり、それが深く自分で腹落ちすると、習慣化への意欲が湧きます。
現実のさまざまな感情を下げる問題は、どんな行動をしてしまうからか、何をしてしまうからか、ドミノ倒しの最初をつかむことで、わかります。
観察して、パターンをつかむ。そして何をパターンとして変えるのかを見つけて、習慣化するものを決める。
「書く習慣」は思考・行動・感情を変える
ただし、日々やってみてチューニングすることで、自分がわかります。その根幹になる、ターミナル習慣が「書く習慣」です。
書くことを習慣にすると、思考習慣、行動習慣、感情習慣を変えることができます。あらゆるターミナルな習慣が書くという行為になります。
まずは、「放電日記」「充電日記」を書くことを1ヵ月目にお勧めします。主題が絞れれば、あれもこれもやらずに1つに集中できます。日々、いい方法を考えることができます。