ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は5日、駐ロシア大使に着任した米国のリン・トレーシー氏に対し、ウクライナ戦争の責任は米国にあると非難した。プーチン氏は、モスクワのクレムリン宮殿で行われた新任大使17人の信任状奉呈式に出席。テレビ放映された式典で、米国が意図的に世界の安定を損なうような外交政策を堅持していると厳しく非難した。「世界の安全保障と安定を直接左右するロシアと米国の関係は、残念ながら深刻な危機に直面している」とし、「現代の世界秩序の構築に向けた、両国の根本的に異なるアプローチが原因だ」と主張した。また、「米国がカラー革命を支持するなどの手段を外交政策で用いたことが、結果的に現在のウクライナ危機を招き、ひいては米露関係の一段の悪化につながった」と指摘した。カラー革命とは、2014年のウクライナでの政変や、それ以降に旧ソ連諸国などで起きた民主化運動による政権交代を指す。
プーチン氏、ウクライナ戦争で米国を非難
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