映画「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」の大ヒットは、任天堂のゲームの価値を浮き彫りにした。だが同社が投資家の期待に応えてレベルアップするには、ゲームコンテンツをもっと有効活用する必要がある。任天堂の代名詞ともいえる配管工を主人公にした新作映画はハイスコアをマークした。劇場公開から5日間の世界興行収入は3億7700万ドル(約500億円)と、米ウォルト・ディズニーの「アナと雪の女王2」を抜き去り、アニメ映画として過去最高を記録した。「アナ雪2」は最終的に世界で15億ドルの興行収入を稼いだ。映画「スーパーマリオ」は今月末の日本公開で興行収入をさらに伸ばす見通しだ。この朗報を手掛かりに、任天堂株は今週に入り4%上昇した。ジェフリーズのアナリスト陣の推計によれば、最終的な興行収入を15億ドルと想定すると、費用や提携先に分配する利益を差し引いた営業利益は3億5000万ドルになる。実現すれば、任天堂にとっては望ましい押し上げ要因だ。S&Pグローバル・マーケット・インテリジェンスによると、任天堂の2023年3月期の営業利益は恐らく38億ドル前後だった。
映画「マリオ」、任天堂にレベルアップ法を伝授
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