「一度決めたことなのに守ってもらえない」「最初はやってくれたけど、だんだん忘れられるようになってきた」。こうした悩みは、ビジネスでも、家庭でも起こるものです。約束を守り、きちんとやってもらい続けるには、どうしたらいいのでしょうか? 書籍『頭のいい人の対人関係 誰とでも対等な関係を築く交渉術』の著者が、その秘けつを紹介します。(教育コンテンツプロデューサー/株式会社士教育代表取締役 犬塚壮志)
一緒に約束したことを
相手が守ってくれない、忘れられてしまう
「一度、お互いに納得して決めたはずのことを、どうしても実行してもらえない」
「実行してもらったものの、なかなか続けてもらえていない」
「それを見て、約束したのに……とイライラする」
一緒に決めたことなのに、どうしてやってくれないの?……こうした悩みは、上司と部下、先輩後輩、自社と取引先などさまざまな関係の相手と発生するものです。ビジネスシーンだけでなく、カップルや夫婦間、子どもに対しても発生します。
「この間の会議で決まったはずなのに」
「一度はあの見積もりでOKが出たのに」
「この間の夫婦げんかの後、家事の分担を見直したのに」
いったんは決めたことなのに、それを実行してもらえなかったり、続けてもらえなかったりすると、余計にモヤモヤするものです。
ひどいときには、約束したことを相手に忘れられたり、忘れたフリをされたり、実行しないことを正当化されたり、逆ギレされたりすることもあるかもしれません。
お互いに納得して決めた事柄を、スムーズに実行してもらいたい。今回は、そんな希望をかなえるための方法を解説します。約束を交わした後に、ある1アクションを挟むことで、決定事項に関わる相手の動きをコントロールすることができるのです。