バフェット氏が“投資の神様”といわれる
三つの理由
そもそも、バフェット氏が投資の神様だといわれる理由を整理します。第一に、純粋な投資家としては世界一の富豪だということです。フォーブス誌によれば、最新の個人資産額は1097億ドル(約14.5兆円)で世界第6位。その上にいるのは、すべて実業家です。
テスラのオーナーであるイーロン・マスク氏やアマゾン創業者のジェフ・ベゾス氏、マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏らがバフェット氏よりも上にいるのは、起業家としての成功の証しであると同時に、彼らについてはわたしたちには縁のない成功者だという印象がどうしてもぬぐえません。
一方でバフェット氏は、「ひょっとしたら自分だって同じような成功ができたかもしれない」と思わせてくれる大富豪です。理由は、誰でも買うことができる上場株式を買い続けることで現在の富を築いたからです。
ここでバフェット氏の成功の第二、第三の理由を挙げます。投資の神様としての第二のポイントは「誰もが知っていて、誰もが買うブランドを投資先に選ぶ」という方針です。そして第三の方針は、「それらの株を安いときに買ったらあとはずっと持ち続ける」というものです。