「将来のお金の不安が尽きない」「貯金や投資なんて余裕はない」「罪悪感で買い物を楽しめない」──どうすればお金に悩まされず、毎日を過ごせるか? その答えを提示し、世界で累計100万部突破した大ベストセラー『トゥー・ビー・リッチ 経済的な不安がなくなる賢いお金の増やし方』がついに日本に上陸した。Amazon.comでは1万件以上の星5レビューが集まり、全米から世界中へと実践者が増えている。ケチケチ切り詰めないし、買い物もガマンしない。お金への意識を変え、行動を学ぶだけで、誰もがリッチな毎日を送ることができる。本稿では本書から一部を特別に公開する。
投資は「銘柄選び」ではない
投資の意味について友人に尋ねてみてほしい。
彼らはおそらく「株を選ぶことだ」と言うだろう。
残念ながら、長期的にマーケットのパフォーマンスを上回る銘柄を確実に選ぶことは不可能だ。
自分の選択に自信過剰になったり、少し下がっただけでパニックになるなど、すぐに過ちを犯すだろう。
多くの人は投資家のブログやYouTubeを見て、投資とは有望な銘柄を選ぶことであり、誰でも勝てるものだと思っている。
残念ながら、誰でも勝てるわけではない。実際、投資の専門家ですら大半は負けている。
投資のリターンを左右するのは「アセットアロケーション」
あまり知られていないことだが、ポートフォリオのボラティリティ(価格変動)の主たる要因はアセットアロケーションだ。「どの株に投資するか?」ではないのだ。
ゲイリー・ブリンソンとランドルフ・フード、ギルバート・ビーバウワーは1986年、ファイナンシャル・アナリスト・ジャーナルにある論文を発表し、金融業界を震撼させた。
ポートフォリオのボラティリティの9割以上が、アセットアロケーションによるものだということを明らかにしたのだ。
アセットアロケーションとは「株式、債券、現金などをどんな比率で持つか」ということだ。
異なるアセットクラスの間で資産を分散させることで、私たちはポートフォリオのリスクをコントロールしているのだ。
アロケーションの仕方は、リターンに大きな影響を与えることがわかっている。
アセットアロケーションは、あなたの人生において最も重要な決断の1つと言っても過言ではない。
これは、数千万円、あるいは数億円もの価値を有する決断なのだ。
(本原稿は、『トゥー・ビー・リッチ 経済的な不安がなくなる賢いお金の増やし方』からの抜粋です)
ウェブサイト「I Will Teach You To Be Rich」を運営し、お金やビジネス、心理学について幅広い読者に向けて情報を発信している。これまでにThe New York Times、Fortune、The Wall Street Journalなど多くの経済メディアで取り上げられてきた。スタンフォード大学でテクノロジーと心理学を学び、現在は妻とニューヨークに住んでいる。2023年4月より、Netflixでラミット・セティを特集した『ハウ・トゥー・ゲット・リッチ』が全世界に配信。