印象を変える名著『第一印象の魔法』が話題となっている。心理学の知見から「言動」と「人に与える印象」の関係性を読み解いた、世界21カ国で刊行されるロングセラーの一冊だ。「人を惹きつけるしぐさ、遠ざけるしぐさ」「職場でのごますりは絶対にやったほうがいい」「歓迎される外見、拒否される外見」「興味のない話題が出たときの”感じのいい対処法”」など、仕事、就活・転職、人間関係、恋愛……さまざまな出会いに効く驚きのメソッドが紹介されている。 今回は、本書の内容の一部を特別に公開する。

心理学の研究でわかった「モテる人」の意外な共通点Photo: Adobe Stock

男女ともに「中性的な人」が恋愛対象になる

 恋人候補の相手に会うとき、男性的な強さか、女性的な優しさ、どちらを見せるとうまくいくのだろう。それとも、両方を見せるべきなのか?

 心理学者は、一夜限りの恋人、交際相手、結婚相手に対して、人がどのような性別的な特徴を望むのかについて調査を行った。調査では、男性的な性質(独立心、競争心、自信など)と女性的な性質(感情的、親切、温厚など)を示し、魅力的な異性に対してどこにひかれたかを参加者に評価してもらった。

 その結果、男性的、女性的な性質の両方が強い「中性的な性質の人」が男女ともに好まれた。そして、一晩だけの関係も含め、デートや結婚など、あらゆる状況において、この傾向が当てはまることも判明した。男性も女性も、恐れずに、両方の面を見せればいいのである。

(本原稿は、『第一印象の魔法』の内容を抜粋・編集したものです)

アン・デマレイス、バレリー・ホワイト
ファーストインプレッション社の創業者。ともに心理学博士。経営者や企業幹部の「第一印象」のコンサルティングに特化したユニークな事業は、新聞、雑誌をはじめ、BBC、CBSなど、多くのメディアで取り上げられ反響を呼んでいる。世界21カ国で刊行、全米ロングセラーの『第一印象の魔法』が日本でも刊行。