TBS系『金スマ ~中居正広の金曜日のスマイルたちへ~』で「番組史上最も楽して痩せる食事術」として紹介され、爆発的な反響をみせた『内臓脂肪がストン!と落ちる食事術』(ダイヤモンド社)。美味しいものをお腹いっぱい食べて、なんならお酒も飲めるのに、運動なしでも痩せられるという驚きの食事術。この食事術を、やはり運動なしで半年間実践して10kg痩せた経験があり、現在70代にして20代の頃の体重をキープしている著者・江部康二医師が、もう2度と太らない医学的に正しいダイエット法を伝授! ひもじくなるようなカロリー制限は一切ナシ。お腹いっぱい食べていいし、筋トレもジョギングもしなくていい。
その体脂肪、運動ナシで落とす方法を教えましょう!

※本稿は、『内臓脂肪がストン!と落ちる食事術』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。

【糖質制限のプロが教える】肉はたくさん食べていいワケPhoto: Adobe Stock

肉の脂は体に悪い?

【前回】からの続き 「肉の脂は体に悪い」というのも誤解です。

肉の脂(動物性脂肪)には飽和脂肪酸(バターやラードなど常温で固まりやすい脂)と呼ばれる脂質が含まれています。その摂りすぎは脳心血管疾患(心臓や脳や血管などの病気)のリスクだと長年考えられてきました。

肉の脂の安全性

ところが2010年、アメリカの栄養学雑誌『アメリカン・ジャーナル・オブ・クリニカル・ニュートリション』で画期的な論文が発表されました。

「メタ解析」という手法で、およそ35万人を5~23年間にもわたって追跡した結果、「飽和脂肪酸と脳心血管疾患の発生率には関連がなかった」というのです。

糖質の過剰摂取こそ悪

脳心血管疾患のリスクになるのは、糖質の過剰摂取とそれによる糖化・酸化です。控えなければならないのは動物性脂肪ではなく、糖質なのです。

肉に含まれる飽和脂肪酸は、むしろ「酸化されにくい」という強みがあるくらいです。肉に含まれているのは、飽和脂肪酸だけではありません。

牛肉の脂とオリーブオイルの主成分は同じ

牛肉の場合、その脂肪酸の半分は不飽和脂肪酸(魚油やサラダ油など常温で固まりにくい油)であるオレイン酸です。

これは健康にいいと定評のあるオリーブオイルの主成分でもあります。

※本稿は、『内臓脂肪がストン!と落ちる食事術』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。