TBS系『金スマ ~中居正広の金曜日のスマイルたちへ~』で「番組史上最も楽して痩せる食事術」として紹介され、爆発的な反響をみせた『内臓脂肪がストン!と落ちる食事術』(ダイヤモンド社)。美味しいものをお腹いっぱい食べて、なんならお酒も飲めるのに、運動なしでも痩せられるという驚きの食事術。この食事術を、やはり運動なしで半年間実践して10kg痩せた経験があり、現在70代にして20代の頃の体重をキープしている著者・江部康二医師が、もう2度と太らない医学的に正しいダイエット法を伝授! ひもじくなるようなカロリー制限は一切ナシ。お腹いっぱい食べていいし、筋トレもジョギングもしなくていい。
その体脂肪、運動ナシで落とす方法を教えましょう!
※本稿は、『内臓脂肪がストン!と落ちる食事術』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。
卵もたくさん食べていい?
【前回】からの続き 忌み嫌われている動物性脂肪にコレステロールがあります。
卵はコレステロールを多く含むので、「卵は1日1個まで。2個以上食べるとコレステロール値が高くなって危険」と長年言われてきました。
しかし、これは根本的に間違っています。
卵はたくさん食べて大丈夫
食事から摂ったコレステロールは、血液中のコレステロール値に影響を与えないことがわかっているのです。
卵は糖質がほぼゼロであり、たんぱく質、脂質、ビタミン、ミネラルなどの栄養素をバランスよく含んでいる「完全栄養食品」です。
卵が好きなら、2個でも3個でも食べてください。
コレステロールは
体に必須の栄養素
そもそも、コレステロールは悪玉ではなく、体に必須の栄養素です。
体のさまざまな機能を調整するホルモンや、カルシウムの吸収を助けて骨を丈夫にするビタミンDの原料であり、全身に37兆個もあるとされる細胞を包んでいる細胞膜を作っています。
脳の成分としても重要で、成人のコレステロールのおよそ4分の1は脳に集中しているのです。
食事からのコレステロールは
全体の2割だけ
このようにコレステロールは重要で欠かせないので、必要量のおよそ8割は、糖質と同じく肝臓で作り出されています。
食事から摂り入れるコレステロールは、全体の2割ほどでしかありません。
卵を食べすぎても
コレステロール値は増えない
しかも、食事からの摂取量が増えたら、肝臓で作り出される量が抑えられるので、卵を食べすぎても血液中のコレステロール値は増えないのです。
このため日本でもアメリカでも、それまで定めていたコレステロールの摂取制限を2015年に撤廃しています(家族性高コレステロール血症という遺伝性疾患がある人は、例外的に食事から摂るコレステロールの制限が必要になる場合があります)。
※本稿は、『内臓脂肪がストン!と落ちる食事術』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。