東京農業大学はどんな雰囲気?

 そもそもが農業やその関連分野に興味があるという、根がまじめで素朴な面々がボリューム層。男女比は男性が約6割。地方出身者は実家が「地方の名士」で家を継ぐための勉強に励んでいる、というパターンが目立つ。「中には本気でお嫁さんを探している人もいる」(農学部生)。「世田谷の学生」としてオシャレにも気遣ってはいるが、派手さはなく落ちついた服装が主流だ。ただ例外的に、国際バイオビジネス学科には、派手めな学生が多い。「派手に見せかけているだけ。他大なら、絶対に目立たない存在だと思う」(応用生物科学部生)といった辛口な意見も聞く。

 勉強内容が、限りなく文系に近いこともあり、学内でも異色の存在のようだ。また、世田谷キャンパスの学生は「厚木の奴らはヤンキー。派手」という印象を持っている。

 世田谷キャンパス近辺の家賃は、6万~8万円と高めだ。そのため、月に15万前後の仕送りをしてもらっている地方出身者が多い。経堂の駅近辺や、大学近くの世田谷通りには、レストラン、ラーメン屋、ボウリング場などがあり、暇つぶしには事欠かない。中でも、駅前の「経堂コルティ」というショッピングモールの中には、バラエティショップやカフェが軒を並べており、女子に人気。飲み会や遊びは、普段は経堂で済ませるが電車・バス1本で行ける下北沢、新宿、原宿、渋谷に繰り出すことも多い。

北里大学はどんな雰囲気?

 学科や専攻ごとに学生も教員も仲良くまとまっている。頻繁にクラス会を催しているところも多い。大学のそばでの一人暮らし率が高く、誰かの家で集まって飲み会というパターンもしばしばだ。学内カップル率も高いそうで、結婚に進展するケースも少なくないとか。

 どの学部も勉強に忙しいはずだが、部活・サークル・バイトなどに精を出している学生も意外といる。白金キャンパス以外は、あまり生活費はかからない。1年次に相模原キャンパスで交流を深め、2年次以降スキーシーズンなどに十和田キャンパスの友達を訪ねて……という話もあるが、基本的に白金・相模原間以外はキャンパス間の交流は少ない。