写真:勉強する女性写真はイメージです Photo:PIXTA

勉強や仕事をしていると、「自分は本当に成長しているのだろうか?」「自分のアイデアは新しいのだろうか?」など不安になること、ありますよね。そのような時、ヒントを与えてくれるのが「リベラルアーツ」である、と語るのは「探究型学習」の第一人者として今まで2万人を超える生徒を直接指導してきた矢萩邦彦氏。新しい環境で悩んでいる人も、自分の成長を実感できず苦しんでいる人も、みなさんに知ってもらいたい成長するための学び方のコツを矢萩氏の新著『自分で考える力を鍛える 正解のない教室』(朝日新聞出版)より、一部抜粋・編集してお届けします。

「なんとなく」は
理解への大きな第一歩

 みなさんが勉強をしたり、本を読んだりするときに、ぜひ知っておいていただきたい、大事なことを伝えておきます。

 ぼくたちは簡単すぎても、難しすぎても成長しにくいんです。だいたい半分くらい分かって、半分くらい分からない、という状態が一番ワクワクするし、成長します。

 ゲームだって簡単すぎても難しすぎても面白くないですよね。

 読書も勉強も全部分かっちゃったら、やる意味がありません。

 理解というのはいきなりできるものではありません。なんとなく分かってから、しばらくしてだんだん明確になっていくものです。