独学力#7Photo:PIXTA

特集『あなたの人生を変える!「独学力」』(全10回)の#7では、人気のインターネット予備校「スタディサプリ」で英語を教える超人気講師の関正生氏が、独学のための英語を教える。関氏によると、独学英語に適しているのは「読み書き」=英文法だという。文法のルールを理解すれば、大人の論理的思考を使ってさまざまな用法に応用することができ、丸暗記する必要がなくなるからだ。人気英語講師による目から鱗が落ちる英文法のルールをお届けする。

「週刊ダイヤモンド」2017年10月7日号の第1特集を基に再編集。肩書や数値など情報は雑誌掲載時のもの

丸暗記しなくていい!
目からウロコの英文法

 英語を勉強するとき、「日常会話くらいはできるようになりたい」と考える人は多い。だが実は、「日常会話が一番難しい」と、リクルートが運営するオンライン教育サービス「スタディサプリ」で英語の講師を務める関正生氏は言う。

 まず何のために英語を勉強するのか、目的を明確にすることが必要だ。ビジネスで使うのか、趣味として学びたいのかで、英語の学習分野は変わってくる。「読む」「書く」「聞く」「話す」を全部習得しようと欲張ると失敗する。必要なもの以外は捨てる割り切りが大事になる。

 独学で英語を学ぶなら、「読み書き」=英文法が適している。読み書きには大人の論理的思考が役立つ上、大学受験の際に勉強した知識のストックも使えるからだ。

 英文法というと、丸暗記しなければならないと思っている人が多いだろう。しかし関氏は、「英語の勉強に丸暗記は要らない」と言い切る。大人になってからの丸暗記はきついし、丸暗記した知識は応用が利かない。そもそも、面白くないので続かない。百害あって一利なしなのだ。

 本当に必要なのは、文法のルールを押さえること。ルールを理解していれば、論理的思考を使ってさまざまな用法に応用することができ、丸暗記する必要がなくなる。