ミーティングで議論が活発に交わされ、よいアイデアや解決策が出るかどうかは、リーダー(進行役)の「場作り」にかかっています。みんながバラバラに意見を言うだけで、結局、まとまらない原因の1つは「会議の進め方」にあります。では、どうすればよいのでしょうか? 日本初のミーティング専門コンサルタントで、の矢本治さんが上梓した『なぜミーティングで決めたことが実行できないのか』から一部抜粋して、改善策をお伝えします。
成果の出にくい
「会話のパターン」がある
ミーティングで成果が出ない原因はいろいろありますが、会話のパターン1つとっても、正解の出やすい場合と出にくい場合が存在します。
「会話にパターンなんてあるの?」と思った人もいるかもしれませんね。はい。自分たちでは自覚していないことが多いですが、会社ごとに特有のパターンが存在します。成果が出ないのは、ミーティング参加者の能力の問題ではなく、パターンが悪いのです。
代表的な例を表に示しましたが、このようなクセを持つケースは「成果の出にくいパターン」の典型です。
「コミュニケーション不足だから会話が大切」「話すことで活路が見出せる」と言っても、正直これでは何度ミーティングで話し合っても何も変わりません。むしろ“心の溝”がさらにできていき、やればやるほど逆効果にもなり得ます。でも、諦めたりメンバーを代える必要はありません。パターンは変えることができます。良いパターンを繰り返すことで定着させることができます。