チャットアプリで仕事をするシーンが増えた今、メールは「ちょっと丁寧な通信手段」となりました。そのメールで知らずに「失礼」をやらかして評価を落としている人がいます。そんな人のメールに届いている「遠回しな痛恨フレーズ」とは?石原壮一郎氏の著書『失礼な一言』(新潮新書)より、その一部を抜粋・編集してお届けします。
メールで評価を落とす方法
「パソコンのメールなんて、もはや時代遅れだろ」
と思っているとしたら、それは大きな心得違い。メールをきちんと使いこなせることは、今もなお一人前の社会人の必須条件です。
パソコンを使った「電子メール」が広まって、早20年以上。その後に携帯メールやLINEなど、よりお手軽に使える新顔の通信手段が次々と出現しました。その弊害なのか、とくに若い世代で、困ったメールの使い方をする人が増えています。
「イラっとする」「バカっぽく見える」という声が多数寄せられているのが、「短文でしか返してこない」という行為。たとえばミーティングの日時を相談しようと、ひととおりの説明した上で、「〇日×時はどうですか?」と尋ねたら、
「無理です」
と返ってくるといったケースです。都合が合わないのは仕方ありませんが、また別の日程を提案しなければなりません。尋ねた時点で「予定が入っているので、△日の午後はいかがでしょう」などと返してくれたら、話は大きく前進するのに。