同州ツイン・シティーズ(「双子の都市」と呼ばれるミネアポリスとセントポール)近郊の鍵がかかった貯蔵容器の中で、200ガロン(約757リットル)の濃縮された有機フッ素化合物(PFAS)が破壊されるのを待っている。ミネソタ州公害防止局は付近の帯水層からこれらの化学物質を回収し、その液体標本でさまざまな破壊技術を実証するよう各企業に呼びかけている。その狙いは、地上最強クラスの結合を有する分子をバラバラに分解し、がんを含む健康被害との関連性が指摘されるPFASを消滅させることだ。PFASは「永遠の化学物質」と呼ばれ、自然界で分解されるまでに数千年かかるともいわれている。だが今ではほんの数秒で破壊することが可能となり、どの技術が商業的に実行可能で、国内の汚染地域を浄化するのに利用できるかを見極める競争がスタートしている。
PFASを破壊せよ 米新興企業がしのぎ
「永遠の化学物質」規制強化で破壊技術の市場が拡大
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