頑張っているのに成果が出ない。どうすればいいのか、途方にくれる人も少なくないだろう。そんな人におすすめなのが、『1位思考──後発でも圧倒的速さで成長できるシンプルな習慣』。「週刊ダイヤモンド」「トップポイント」など数々の書評で絶賛。創業9年目で売上300億円にしたアンカー・ジャパンCEOの猿渡歩氏、初の著書だ。猿渡氏は「適度にサボると生産性は上がる」という。コンサル→ファンド→27歳アンカー・ジャパン入社→33歳アンカーグループ最年少役員→34歳アンカー・ジャパンCEOになった著者が、参入したほぼ全製品カテゴリーでオンラインシェア1位になった秘密は、シンプルな6つの習慣にあった。本書の一部を抜粋しながら急成長の秘密を明らかにしていこう。
失敗からすぐ立ち直る人の思考法
努力しても結果がついてこないときもある。
成果は一つのバロメーターでしかない。
コロナ禍の飲食店のようにいくら頑張っても、売上が伸びないこともある。
ただ、そのときに成長していないかというと話は別。成長していても成果につながらないこともある。
失敗から学ぶことも多い。
失敗から学ぶには、判断のプロセスを明確にしておく必要がある。
「◯◯という課題に対して、××という打ち手がいけそうだ」
と明確にしておこう。
するとうまくいかなかったときに、
「この視点が抜けていた」
「この分析が間違っていた」
と明確に振り返ることができる。
こんなとき、間違っていた部分を修正するだけでうまくいくことも多い。
失敗からなかなか立ち直れない人の思考法
だから、「なんとなく失敗した」「なんとなくうまくいった」は避けるべきである。
なぜ失敗したかがわからなければ再び失敗するし、なぜうまくいったかがわからなければ次もうまくいく再現性がない。
再現性がないと失敗が続く。
そして人間は失敗を続けると感情的に疲れきってしまう。
小さなことをしっかり完了する思考法
そんなときは、小さなことをしっかり完了する思考法を薦めたい。
自分の能力を大幅に超えた挑戦は失敗しやすく、すぐ疲れてしまう。
ダイエットでいえば、いきなり10kgやせるのは大変。
すぐリバウンドしただけでも嫌になり、あきらめてしまう。
それよりまず、2週間で1kgやせてみようと目標を立ててみる。
それなら少し頑張れそうに思った人もいるだろう。
そして実際、2週間後に1kgやせられると、達成感を得るのと同時に自信がつく。
この自信こそが、継続するうえでとても大切だ。
そして徐々に目標を上げていき、累積で2kg、5kg、最終的に10kgを目指す。
そこで、「自分はこういうことができる」と確認し、自分に小さな喜びを与えるのだ。
(本稿は『1位思考』の一部を抜粋・編集したものです)