中国人も目が点…「泥酔サラリーマン」は世界が驚愕する日本の裏名物写真はイメージです Photo:TAGSTOCK1/gettyimages

“泥酔サラリーマン”は日本の裏名物――。世界から観光客や留学生が集まる日本だが、最近、外国人が関心を向けるのは日本人の隠れた実態だ。泥酔は世界のどこにでもある光景だが、「スーツ姿のネクタイ族が地面に突っ伏しているのは、母国ではほとんど見ない」と中国人留学生も驚く。“泥酔サラリーマン”が、外国人の目にどう映っているのかを探ってみた。(ジャーナリスト 姫田小夏)

日本人サラリーマンの夜の変化に好奇の目

 カナダから訪日した観光客のエドワードさんは、観光1日目に迷うことなく渋谷のスクランブル交差点に向かった。多くの歩行者数にもかかわらず、人と人がぶつからない整然さが珍しいようで、交差点の真ん中に立って360度の動画撮影をすると、その場でSNSに投稿していた。

 一方でエドワードさんは、夜になると表情を変える渋谷の街にも関心を持っていた。コロナ禍で母国で暇つぶしに見ていたのが、日本在住の外国人が渋谷で撮影し、SNSに投稿した「泥酔サラリーマン」の画像だった。それを見ようと、最終日の夜に再び渋谷を訪れた。

 くしくもこの頃、日本のテレビ番組で、旅行中の訪日外国人にスマホの画像を見せてもらうコーナーが放送されたのだが、ここでも“繁華街の酔っ払い”を撮影したものが多かった。

 ゴミだめの脇で、路上の生け垣で、公園の滑り台で、電車の床の上で――。倒れ込むようにして泥酔して寝る日本のサラリーマンに、世界の注目が集まる。昼間の真面目な姿とは全く異なる夜の表情…、そんな日本人サラリーマンに海外の人々は何を思うのか。