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アメリカ発、高血圧の食事療法として注目されている食事法「DASH食」をご存じですか?高血圧だけでなく、糖尿病、脂質異常症、痛風にも効果ありと言われるこの食事法はどのようなものなのか、また日々の生活で実践する方法について、分かりやすく具体的に解説します。(管理栄養士 岡田明子)

アメリカ発、高血圧の治療に使われる
「DASH食」とは何か?

 DASH食とは、“Dietary Approaches to Stop Hypertension”(高血圧を防ぐ食事方法)の略語。アメリカで行われた調査や研究からまとめられた、高血圧の改善に高い効果がある食事のことを指します。高血圧だけではなく、糖尿病、脂質異常症、高尿酸血症(痛風)の食事療法としても有効な食事方法と言われています。

 高血圧は、約4300万人と日本で最も患者数の多い生活習慣病です。日本人の高血圧の約8~9割が本態性高血圧で、遺伝的素因(体質)や食塩の過剰摂取、肥満などさまざまな要因が組み合わさって引き起こされます。

参考:健康診断で「高血圧です」、結果表の見方と3つの食生活改善点を解説

 一般的に高血圧予防のための食事と言えば、塩分を減らすことをまず思い浮かべる方が多いと思いますが、DASH食ではカリウム、カルシウム、マグネシウム、食物繊維、たんぱく質を増やし、飽和脂肪酸を減らしていきます。

 以下、DASH食ではどんなものを食べるのかについて紹介していきます。ポイントは大きく3つあります。