アフリカの人々が登場するサプライズ動画が、以前から何度かネット上で議論となっている。今、人気タレントが自身のYouTubeチャンネルでこれを取り上げたことで、議論が再燃している。(フリーライター 鎌田和歌)
「面白い」評価の一方で「見世物にしている」
黒人の男性たちが、半裸あるいは民族衣装をまとい、踊りながら日本語でお祝いのメッセージを読み上げるという「サプライズ動画」が話題になっている。
「世界からのサプライズ動画」という動画作成サービスを通じて作成されているもので、ユーザーは、お願いしたい内容(祝いたい対象の写真や音楽の指定など)を設定し、さらにどのようなタイプの人から祝われたいかを選ぶことができる。
サービスを提供している運営会社のサイトを見ると、たとえば「ザンビア ガーディアンから」あるいは「傭兵部隊から」「原住民から」「子供たちから」「セクシー美女から」などのプランが用意されている。
しかし、このサービスは数年前からネット上では「面白い」と拡散されるとともに、「差別的だ」「見世物にしている」と批判を浴びてきた。
こういった動画を無邪気に楽しんでよいのかどうか――。ネット上でこんな議論が再燃したのは、ジャニーズ事務所の人気グループ・嵐のメンバー二宮和也さんが、自身のYouTubeチャンネル「ジャにのちゃんねる」でこれを取り上げたからだ。
二宮さんが選んだ動画プランは、上半身裸の筋肉たくましい黒人男性たちが日本語の書かれた黒板を持ち、お祝いのサプライズを行っているというものだ。「ジャにのちゃんねる」の2周年を祝うために作成した動画であり、今後は同チャンネルのエンディングで使用されることも発表された。