誰しも悩みや不安は尽きない。寝る前にイヤなことを思い出して、眠れなくなるなんてことも……。そんなときの助けになるのが、『精神科医Tomyが教える 40代を後悔せず生きる言葉』(ダイヤモンド社)だ。ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた、自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉。心が落ち込んだとき、そっと優しい言葉を授けてくれる。Voicy精神科医Tomyきょうのひとことの“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日がラクになる!

【精神科医が教える】<br />自己肯定感が高まる“逆転の発想法”ベスト1Photo: Adobe Stock

逆にとらえ直してみる

誰しも得意なこともあれば、苦手なこともあります。そして、苦手なことを克服しようと努力するよりも、得意なことを伸ばせばいいとよく言われます。

そこからさらに深掘りすると、自分ができないことを逆にとらえ直す作業が有効になってきます。

アテクシの場合、文章を書くことが好きで、Twitterブログなどで書いていますが、長い文章が苦手だったりします。これはYouTubeの動画も同じことで、長い尺のものを作ろうと頑張ってはみたものの、結果として短い動画になってしまうんですね。

ごく普通にやっていることが長所

逆に、長い文章を書く、長く話すことが得意な人もいます。どうしても文章が長くなりがち、話が長くなりがち、というタイプの人です。そういう人は、アテクシとは違って文章を短くする、話をコンパクトにすることが苦手だったりします。

このように自分ができないことを逆さにとらえ直すと、自分のよさが見えてきます。

自分の得意なことというのは、得てして自分では“ごく普通”“できて当たり前”だと思っていること。それが周りの人から見れば、一目置かれる長所だったりするものです。

“発想の切り替え”で強みを生かす

誰しも自分の短所を直したいと思いがちですが、短所は克服できないからこそ残っているわけです。その点に執着してしまうと自信を失いがちだし、自分の得意なことを伸ばす時間もなくなりがち。

だから、その短所を発想の転換によって、逆さにとらえ直すことで、自分の長所を認識して伸ばしてあげたほうがいいです。

世の中でうまくいっている人は、発想の転換が上手です。別の言い方をすると、発想の切り替えこそ、自分自身の強みをうまく生かす方法だと思います。

※本稿は『精神科医Tomyが教える 40代を後悔せず生きる言葉』(ダイヤモンド社)の著者が日々お届けする“心のサプリメント”です。