誰しも悩みや不安は尽きない。寝る前にイヤなことを思い出して、眠れなくなるなんてことも……。そんなときの助けになるのが、『精神科医Tomyが教える 40代を後悔せず生きる言葉』(ダイヤモンド社)だ。ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた、自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉。心が落ち込んだとき、そっと優しい言葉を授けてくれる。Voicy精神科医Tomyきょうのひとことの“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日がラクになる!

【精神科医が教える】「締め切りが守れない人」の残念な共通点・ワースト1Photo: Adobe Stock

なぜ約束が守れないのか?

締め切りが守れない人っていますよね。何をやっても時間が押しがちで約束を守れず、「遅れてごめんなさい。こういう理由で遅れました」なんて謝ってばかり……。

そういう人の共通点は、「見込みが甘い」ということです。アテクシ自身も、近ごろそういうことを感じます。

もともとは見込みがしっかりしているほうだと思っていたのですが、40代半ばになって気力・体力ともに衰えてきたのか、もっと若い頃の感覚で見込みを立てていると、予定がずれ込むことが増えたような気がするのです。

見込みの甘い自分を認める

ある一定の時間でやろうと思っていたことが、その時間内に終わらないというケースが増えてきたのです。

見込みが甘いと、自分の現実のキャパシティではこなせないようなタスクを自分自身に課してしまい、結果として締め切りに間に合わなくなり、周りの人に迷惑をかけることになってしまいます。

自分ができるだろうと思っていることが、ことごとくできていないのであれば、まずはそうした見込みの甘い自分を認めてください。そして、時間(期間)当たりのタスクを減らしてスケジュールを立てるしかありません。

自分のキャパを受け入れる

シンプルに言うと、今日5つやろうとしていることがあれば、3つに減らす。その3つを確実に終わらせるようにしてみてください。それでも終えられなかったら、かなり見込みが甘いですから、2つに減らす。

そうやって単純にタスクを減らしてあげながら、自分本来のキャパシティを探るしかありません。

40代以上ともなれば、悲しいことに以前はこなしていた仕事量がこなせなくなり、時間が押すようになることも増えてきます。1つひとつのタスクの実行力が落ちた分、実際のキャパシティと見込みとの間に格差が生じてしまうわけです。

タスクを半減させてみる

残念ながら、加齢とともに以前はできていたことができなくなることもあります。「以前はこれぐらい動けたはずなのに、最近なんか動けないな」なんて悲しい現実に直面したら、自分の現状に応じてやることを減らしてあげる。

いつも時間が押す人は、見込みが相当甘いのですから、ちょっとだけタスクを減らすくらいでは間に合いません。

スケジュールを立てる段階で、自分がこれぐらいはできるだろうと思ったことの半分ぐらいにする。それほど少なめから試したほうがいいと思うんです。

自分本来のキャパがわかる

通常の半分のタスクでスケジュールしたから、半分の時間で終わるかと思いきや、きっと8~8割ぐらいの時間がかかる。

そうやって「半分だったら余裕でできるかな」と思ったら、意外と余裕でもないことに気づくこともあるでしょう。

すると、やっぱり半分ぐらいのタスクでちょうど良かったことが実体験として自覚できるので、自分本来の見込みが立てやすくなり、周りの人に迷惑をかけることもなくなるはずです。

※本稿は『精神科医Tomyが教える 40代を後悔せず生きる言葉』(ダイヤモンド社)の著者が日々お届けする“心のサプリメント”です。