2022年4月、米アマゾン・ドット・コムは物流の新興企業に投資するため10億ドル(約1395億円)のベンチャーキャピタルファンドを立ち上げた。この急成長するテクノロジー分野は、同社が世界中で商品を運ぶ方法を刷新する可能性を秘めている。投資家や起業家は、このファンドの規模と、この分野で自社の優位性を強化しうる企業に資金を投じるアマゾンの野心に注目した。だが、それから1年余りの間に「アマゾン・インダストリアル・イノベーション・ファンド」はわずか数件の新規投資を行ったに過ぎず、これまでの投資額は計約1億1000万ドルとなっている。この件に詳しい複数の関係者が明かした。ベンチャーファンドは通常、5年以内に新興企業に投資することを目標としている。
米アマゾン10億ドル物流ファンド、鈍い投資ペース
社内政治が悪影響か
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