「リンゴは医者を遠ざける」って本当?研究でわかったポリフェノールと加齢リスクの関係写真はイメージです Photo:PIXTA

 さまざまな果実や野菜に含まれているフラボノール類と呼ばれるフラボノイド類の一種をたくさん摂取することで、加齢に伴うフレイル(虚弱)リスクが低下する可能性のあることが、新たな研究で明らかになった。中でも、リンゴやブラックベリーに豊富に含まれているケルセチンの摂取がフレイルリスクの低下と強い関連を示したという。米ベス・イスラエル・ディーコネス医療センターのSteven Oei氏らによる研究で、「The American Journal of Clinical Nutrition」に4月13日掲載された。

 フレイルとは、加齢に伴い身体機能や認知機能に衰えが生じている状態を指す。高齢者の10~15%程度がフレイルを経験すると考えられている。フレイルの状態になると、転倒や骨折、身体障害、入院、死亡のリスクが上昇する。