米連邦検察当局は9日、ドナルド・トランプ前大統領に対する49ページに及ぶ起訴状を公開した。それによると、トランプ氏は退任後、不適切であると知りつつ軍事機密文書の保持を続け、それを他者と共有した。さらに、捜査当局による文書回収を妨げるようスタッフに指示したという。起訴状によると、トランプ氏は機密情報の意図的な保持、記録の隠蔽(いんぺい)、共謀、虚偽陳述、司法妨害など37件の罪に問われている。このうち五つの罪状については、ホワイトハウスでトランプ氏に仕え、その後同氏のフロリダ州の私邸「マールアラーゴ」で働くようになった元軍人の側近ウォルト・ナウタ氏も対象となっている。これとは別に、ナウタ氏は虚偽陳述の罪でも起訴されている。