「将来のお金が不安」「貯金や投資なんて余裕はない」「買い物を楽しめない」──​お金の悩みは尽きることがない。そんな中で「若い人ほど読んでほしい」「お金の知識を網羅的に学べる」と絶賛の声を集める本がある。『トゥー・ビー・リッチ 経済的な不安がなくなる賢いお金の増やし方』だ。誰でも今日からスタートできる「お金の増やし方」を提示し、世界で累計100万部突破した大ベストセラーだ。Amazon.comでは1万件以上の星5レビューが集まり、全米から世界中へと本書の実践者が増えている。本稿では本書から一部を特別に公開する。

億万長者への調査で明らかになった「アメリカ富裕層の意外な1つの共通点」Photo: Adobe Stock

富裕層たちは、どのような方法で富裕層になったのか?

 宝くじを当ててリッチになる計画を立てるのは簡単だが、リッチになるための現実的なルートはもっと単純だ。

 アメリカの億万長者のうち、3分の2は自分の力で億万長者になっており、彼らの両親は決してお金持ちではなかった。

 支出をコントロールし、規則的に投資をし、一部の人は起業することで大きな富を蓄えた。

 宝くじを当てることほどセクシーではないが、より現実的なルートだ。

 USトラストが億万長者に対して行った最近の調査によると、「83パーセントの富裕層は大きなリスクを取らず、小さな勝ちを積み重ねることで多額の投資利益を得た」と答えている。

 これはコーヒー代をケチるということではない。投機的なリスクを取るのではなく、規律ある貯蓄や投資など、一貫した意味のある行動を続けるということだ。

 彼らの富の大きさは、彼らが毎年稼ぐ金額で測られるわけではない。これまでにどれだけ貯蓄し、投資したかによって測られる。

 つまり、貯蓄と投資を長い間続けることで、年収5万ドルのプロジェクト・マネジャーが年収25万ドルの医者よりも多くの純資産を築くことができるのだ。

 アメリカ特有の文化は、お金を投資する上ではプラスに作用しない。セレブの生活やインスタグラムの投稿を見れば、リッチになるとどういった生活が送れるのかがわかる。

 一方で、リッチに至る過程については誰も教えてくれない。

(本原稿は、『トゥー・ビー・リッチ 経済的な不安がなくなる賢いお金の増やし方』からの抜粋です)

ラミット・セティ Ramit Sethi

ウェブサイト「I Will Teach You To Be Rich」を運営し、お金やビジネス、心理学について幅広い読者に向けて情報を発信している。これまでにThe New York Times、Fortune、The Wall Street Journalなど多くの経済メディアで取り上げられてきた。スタンフォード大学でテクノロジーと心理学を学び、現在は妻とニューヨークに住んでいる。2023年4月より、Netflixでラミット・セティを特集した『ハウ・トゥー・ゲット・リッチ』が全世界に配信。