「仕事のやり方がわからない」とは?

 まず、「1. 仕事のやり方がわからない」についてですが、実際に入社数年経っても仕事のやり方をわからずにいる社員はいくらでも存在します。
 それを知って、「いまさらなにを言っているんだ」と切り捨ててしまってはいけません。その社員がわからずにいたのは、正しく教えられていなかったからです。正しく教えてほしいのに、それをしてもらえなかったのです。

 たとえば、営業活動を行うにあたって、「身だしなみに注意しろ」「挨拶をきちんとしろ」「お客様のニーズを正確に把握しろ」などと教えたのでは、部下にはまったく理解されないと思ってください。
 営業活動中の「挨拶をきちんとする」というのは、なにをどうすることなのか具体的に示さなくては教えたことにはなりません。

・社名と名前を聞き取りやすく言えているか
・相手の目を見ているか
・お辞儀の角度はどのくらいか
・自分の名刺をどう出せばいいか
・相手の名刺をどう受け取ればいいか

 こうしたチェック項目を具体的に提示してはじめて、部下たちは営業における挨拶の方法がわかるのです。