中国の電子商取引大手アリババ・グループ・ホールディングは20日、経営陣の刷新を9月10日付で行うと発表した。現副会長の蔡崇信(ジョセフ・ツァイ)氏が会長に就任する。アリババは、共同創業者の馬雲(ジャック・マー)氏が20年以上かけて築き上げたビジネス帝国を事実上解体する大規模な再編中で、六つの独立した会社への分割を進めている。別々に新規株式公開(IPO)を目指すこともできる。最高経営責任者(CEO)には、国内の電子商取引プラットフォーム「淘宝網(タオバオ)」「天猫(Tモール)」を統括する呉泳銘(エディー・ヨンミン・ウー)氏が就く。現会長兼CEOは張勇(ダニエル・チャン)氏が務めている。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が閲覧した従業員への書簡で、張氏は「私が(クラウド)ビジネスに全神経と時間をささげるのにふさわしい時期だ」と述べている。
アリババ、次期会長に蔡崇信氏
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