笑顔の若いビジネスマン写真はイメージです Photo:PIXTA

人に頼みごとをしたい。ものすごく大変なことではないが、相手が忙しそうだったり、関係性が浅かったりしてちょっと気が引ける……。そんな時に高い確率で引き受けてもらえる、効果抜群な方法があります。書籍『頭のいい人の対人関係 誰とでも対等な関係を築く交渉術』の著者が、そのテクニックの仕組みと方法、成功させるコツを解説します。(教育コンテンツプロデューサー/株式会社士教育代表取締役 犬塚壮志)

コロナ禍で対面の機会が減り
「ちょっとしたお願い」がしづらくなった

「そこまで大変なお願いじゃないとは思うんだけど、なんか言いづらいな……」
「きっとあの人なら的確なアドバイスをくれると思うんだけど、忙しそうだし……」
「もし断られたら困るから、お願いするタイミングを見極めなくちゃ。この件については確実に聞いてもらいたいんだよなぁ」

 相手が忙しそうにしているときや、相手との関係性がまだ浅いとき、お願いごとをするのをためらってしまうことがありますよね。相手にそれほど大きな負荷のかかるわけではないちょっとしたお願いでも「嫌がられるかな」「こちらの印象が悪くなるかな」と考えてしまうものです。

 特にコロナ禍で対面の機会が減った分、声を掛ける間合いがつかめず、ちょっとした頼みごとをする心理的なハードルが、以前よりも上がった気がしています。

 今回は、こちらのお願いを確実に通すための一風変わったテクニックを紹介していきます。