米国が主要な砲弾の生産を大幅に増やしている。ロシアと戦うウクライナ軍を苦境に追い込みかねない世界的な弾薬不足に対処する狙いだ。ダグ・ブッシュ米陸軍次官補(調達・兵站・技術担当)が明らかにした。ブッシュ氏は2年に一度開催される航空・防衛産業のイベントであるパリ航空ショーでインタビューに応じた。同氏によると、米国は現在、155ミリりゅう弾砲用の砲弾を月間約2万4000発生産している。ロシアによるウクライナ侵攻前の月間約1万4000発から増やしており、2025会計年度の前半までに、生産を月間7万~8万発まで引き上げることを目指すという。同氏は「数を大幅に増やすため、非常に急ピッチで進めている」と説明。米国はウクライナに供給するため、弾薬備蓄の一部を取り崩している。同氏によると、これらの備蓄は多くの人が考える以上に堅固で、短期間で戦争前の水準に戻すことが可能。「底を突くことはない」と述べた。
米、ウクライナ支援で砲弾を大幅増産
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