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【精神科医が教える】お願いごとが下手な人の末路・ワースト1Photo: Adobe Stock

当たり前のようにお願いしていない?

他人にお願いごとをするときって、ありますよね。どうしても自分の手には負えないことがあるとき、他人の手を借りるわけです。

そのときのお願いの仕方、その後の対応というのは、人によってさまざまです。「お忙しいところ申し訳ないのですが、お願いできないでしょうか」と相手の立場を考慮して打診する人もいれば、自分の都合最優先で、相手の忙しさも考慮せずに打診する人もいます。

お願いごとをされる立場になってみればわかることですが、他人のお願いというのは大なり小なり面倒なものです。やっかいで「嫌だな」と思うケースだって少なくありません。

優先順位は低くなりがち

それでもお願いごとを受けいれてくれるのは、人というのは、持ちつ持たれつの助け合いが大切だということを何となく理解しているからでしょう。

とはいえ、さも当たり前のようにお願いごとをするのと、相手の都合を配慮してお願いごとをするのとでは、天と地のように大きな差があります。

そもそもお願いされる人にとっては、本来の仕事ではないのですから、あくまでも好意によって行うこと。悪意がなくても、人によっては優先順位が低くなりがちです。

多くを期待しない

そうなると、お願いしたことが滞ったり、忘れられたりすることもあるでしょう。それでも、相手を責めたり、怒ったりしてはいけません。多くを期待しないことです。

いずれにしても、なにかお願いするときは、相手の立場を考えることが欠かせないということです。こういうと当たり前のように思うかもしれませんが、意外と欠けているポイントなのです。

お願いごとをするたびに
嫌がられる人

たとえば、こんな人もいます。「知り合いを紹介してほしい」とお願いされたので、取り次いだものの、その後、連絡のひとつもせず、紹介した事実がなかったように、平然としている人。

それなのに、また同じように「知り合いを紹介してほしい」なんていってくる。こういう人は自分の都合最優先で、他人への配慮は二の次、三の次になっているのです。

相手の好意を踏みにじったうえに、相手の知り合いに対しても失礼なことをしていることに意識が働かない人は、お願いごとをするたびに嫌がられます。そして、そのことに本人は気づきません。

お願いごとが上手な人、
下手な人、決定的な差

お願いごとをする側からすれば、相手が自分のお願いごとを叶えやすいように配慮する。そのお願いごとが叶えられなかったとしても、目くじらを立てない。そして、自分のために動いてくれたことに感謝する。

もちろん相手が困っているときには、アナタが救いの手を差し伸べることも大事です。そうすると、アナタがお願いごとをするときに、相手は喜んで解決してくれようとするでしょう。

お願いごとをするときは、自己中心的にならず、相手へのリスペクトの念を忘れてはいけないのです。そうでなければ、周りから人が遠ざかってしまいます。

※本稿は『精神科医Tomyが教える 40代を後悔せず生きる言葉』(ダイヤモンド社)の著者が日々お届けする“心のサプリメント”です。