「天才」と「天才に見える凡人」の決定的な差【職場の久保建英】の見極め方とは?Photo:Masashi Hara/gettyimages

天才・久保建英選手が「苦労」したのはなぜか

 22~23年のシーズンに、サッカーの久保建英選手は、スペインリーグのレアル・ソシエダで驚異的な活躍を見せた。

 彼はもともとFCバルセロナの下部組織で頭角を現した。その後Jリーグに在籍した後、レアル・マドリードと契約。いくつかのチームへのレンタル移籍を経て、現在に至る。

 華々しい経歴だが、その道のりは必ずしも平坦ではなかった。時には彼の才能が十分に生かされる場がなく、逆境にあった。当人としても「崖っぷち」まで追い込まれたと語っている。

 ただ、そんな逆境の中でも、彼はしっかり自らの課題を克服した。そして、最終的にはプレースタイルがマッチするレアル・ソシエダへ移籍し、ようやくその才能を世界に示すことができたのである。

 なぜ天才たちはこのような困難に直面するのか。そして、それはわれわれの職場にも当てはまるのか。あるいは、職場に現れた天才と見える人物が、実は凡才である可能性は存在するのか。

 これらの疑問を解き明かすために、久保選手のキャリアを参考にしながら、「天才」の特性とその活用法、そして「天才に見える凡才」の見分け方について探ってみよう。