中国現地において
注意すべき4つのこと

 中国現地では以下のポイントに注意してほしい。

1.外務省の「中国安全対策基礎データ」を参照し、基本的な情報を押さえる
例:地図や文書を持たない、軍事施設の写真を撮らない(看板などはないので注意)、無許可の国土調査や統計調査を行わないなど

2.中国にとって機微な話題は外出先で話さない
例:新型コロナウイルス、ウイグル、香港、臓器移植、台湾有事、北朝鮮関連など

3.日中友好コミュニティーに深く関与する人物は要注意、慎重な行動を
 これまでの日本人拘束の傾向から、上記人物が拘束されているため要注意である。また、スパイを摘発する側の観点では、その行動は国内外で相当程度把握されていると意識した方が良い。

4.(上記の3に該当し、かつ)日本の行政・情報機関と接点がある人物は要注意、なるべく渡航しない
 これまでの日本人拘束の傾向から、上記機関と接点があり、かつ日中コミュニティーに深く関与する人物が拘束されているケースが多い。
 例えば、情報機関との接点で言えば、日本人が情報機関と認識せずにオープンな場で公開情報のやりとりをしただけでも、摘発する中国側からすれば、「日本の情報機関と接点を持った人物が、日中コミュニティーを通して中国政府系人物と接触する可能性」があると見えれば危険と感じ、摘発の対象となる可能性は格段に上がる。
 また、当然中国当局は対象となり得る機関や人物の監視は厳しく行っているだろう。