【総フォロワー数25万人!】長年の教師生活で多くの親と接したなかから生まれた、熱い思いの詰まった言葉を365個掲載した書籍『子育て365日 親の不安がスーッと消える言葉集』が、あらゆる年代の親に刺さると話題。親力アドバイザーとして名高い教育評論家の親野智可等氏がいま子育て中の人に伝えたいことがあります。

子どもが家でダラダラする納得の理由とは?Photo: Adobe Stock

大人も子どもも外では疲れる

子どもは学校に行くと疲れます。
学校が好きな子でも疲れます。
ましてや嫌いな子はなおさらです。
学校だけでなく塾や習い事も疲れます。

ですから、家に帰ってダラダラするのは当たり前なのです。
大人も外でがんばって家に帰ってくればダラダラします。
外でがんばって家でもがんばるなんて、誰にとっても無理な話です。

学校生活は意外と大変

親は子どもが外でがんばっている姿を見ることができないから、なんとなく子どもは毎日お気楽に生きているように感じられるのです。でも、決してそうではありません。

学校では毎日授業がたくさんあります。
曜日によっては6時間授業という日もあります。

そして、授業というのは、子どもがまだよく知らない新しいことを勉強するのです。
これは子どもにとってはかなり大変なことで、ちょっとぼんやりしているとわからなくなってしまいます。

話を聞いてなくて先生に叱られたり、突然指名されて焦ったりということもよく起こります。
大人ですと、毎日新しいことを学ぶ時間が何時間もあるという人は少ないと思いますが、子どもは毎日それをやっているのです。

休み時間に友達と遊んだりおしゃべりしたりするのも、それはそれでけっこう気を遣って大変です。
掃除・当番・係・委員会などの仕事もあります。

子どもは家でエネルギーチャージをしている

このように、子どもは親が思っている以上に外では大変なのです。
ですから、子どもが帰ってきたら、家ではあまり追い立てないでリラックスさせて休ませてあげてください。
それで初めてエネルギーがチャージできて、外でがんばれるようになります。

◆本原稿は、『子育て365日 親の不安がスーッと消える言葉集』著者・親野智可等が子どもに関わるすべての人に伝えたい書きおろしメッセージです。(次回へ続く)