2023年2月の関東運輸局内の
鉄道旅客数の19年同月比
東京で通勤時間帯の電車に乗ると結構混んでいる。テレワークが減って出社が増えた影響か、これだけ通勤客が多ければ新型コロナウイルスの感染拡大前に戻ったかと思うのだが、実はそうでもない。乗客数はコロナ前よりも減っているという。
国土交通省が鉄道旅客数を月次ごとに取りまとめた鉄道輸送統計調査を見てみると、コロナ禍での運輸旅客数の動きが分かる。関東運輸局内の数字に着目すると、最も落ち込んだのは第1回の緊急事態宣言が発出された2020年5月で、前年同月比で52%まで落ち込んだ。その後数字は徐々に回復しているが、22年10月の85%をピークに頭打ちになっている。現時点で最新の23年2月の数字が、今回取り上げた「83%」である。