ロシアによるウクライナ侵攻開始以降、武器などを積載しているとして米国の制裁を受けているロシアの貨物船が、トルコの港に定期的に寄港している。北大西洋条約機構(NATO)加盟国であるトルコが、ロシアの戦争を支える上で重要な役割を果たしている可能性がある。ロシア貨物船の寄港により、米国とトルコの関係はさらに悪化する恐れがある。トルコはロシアに制裁を科していない唯一のNATO加盟国である上、ロシア経済の重要なパイプとなっている。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が入手した航行記録によると、制裁を受けているロシア船舶は2022年5月以降、トルコ沿岸の港に100回以上寄港しており、ここ数週間も寄港が確認されている。