年収820万円54歳男性がメンタル不調に…休職しても息子の学費や老後資金は大丈夫?写真はイメージです Photo:PIXTA

820万円の年収があるものの
仕事のプレッシャーでメンタル不調に

 今回の相談は、管理職のプレッシャーが原因でメンタル面に不調をきたしてしまったFさん(54歳、男性)からです。

 Fさんは医師から休職を勧められているものの、息子さんの学費などへの不安から、なかなか静養に踏み切れないといいます。

 もし会社を休んで療養しても、今後の生活と老後の家計は大丈夫なのか、お悩みです。

【家族構成とそれぞれの年齢】
・Fさん:54歳男性(会社員)
・妻:43歳(パート)
・長男:21歳(大学4年生、現在はアパートで一人暮らし中、就職内定済み)
・次男:19歳(大学に進まず就職済み)
・三男:14歳(中学3年生)

【世帯収入(年間)】
・Fさん:額面820万円 手取り620万円
・妻:80万円(手取り)
・不動産関連の所得:120万円(固定資産税その他支払い後)
・株式の配当金:30万円

※手取り額の合計は850万円
※休職した場合の傷病手当金は年間300万円程度

【年間支出】
合計450万円(生活費・雑費などの合計値。子どもの学費を含む)
※自宅は持ち家でローンは完済している

【金融資産】
・貯蓄額:3000万円
・投資額:500万円

【今後見込まれる収入】
・弟と共同保有している土地(価値6000万円程度)があり、売却益を分割すれば3000万円程度が得られる見込み
・若いころから積み立ててきた二つの生命保険を65歳前後に解約すれば、計1600万円ほど得られる見込み
・高齢の母が亡くなった場合は、2400万円程度を相続する見込み