「あの人が悪い」と考えなくなった
「これって実際に書かなくても、頭の中で書いているつもりでもよさそう」
そう思って、ノートに書き留めることをやめて、早めに布団に入ります。
頭の中で「夫の観察日記」を開始。夫はテレビ番組の〇〇を見ていて「これ、おもしろいな」と顔を左斜め45度に向けながら、テレビの画面を見つめてつぶやいた。
リストアップしていくと、「夫がうざい」「気持ち悪い」といった印象が変わってきて、「この人って、本当はさみしい人なのかも」とこれまで見えなかったことが見えるようになります。
そんな気持ちで夫のことを見るようになると、二人の関係性が変わっていきます。
それまでちっとも家事に協力的ではなかった夫が、ちゃんと家の中をきれいにしてくれるようになったり、こちらの体調を気遣ったりしてくれるようになって、家の中がすごく心地よい空間になっていきました。
「もしかして、私の無意識の力のおかげで夫が変わってきたの?」とうれしくなります。
意識では、他人に対して「私のことを馬鹿にしている」「家事を押しつけようとしている」「責任逃れをしている」などの判断をしています。
一方、無意識では、さまざまな客観的な情報を観察して集めているのです。
無意識が集めている客観的な情報を「観察日記」で拾ってみると、意識と無意識のバランスが取れるようになります。
そして、それまで見えなかったものが見えるようになり、わからなかったことがわかるようになっていく。
意識と無意識のバランスが取れるようになると、それまで抱えていたストレスから解放されて、心地よい眠りへと誘われていきます。
それだけではなく、無意識の力がうまく使えるようになると、周りの人や環境がどんどん自分の都合のいいように変化していくからおもしろいのです。
(*本稿は『無意識さんの力でぐっすり眠れる本』より一部抜粋、再編集したものです)